もうかれこれ10年ほど前。
有楽町でたまたま見つけたaniary(アニアリ)のトートバッグに一目惚れしました。
何よりも手触りがよく、形も使いやすいので購入してからずっと愛用しています。モノをこまめに手入れし続けるのが苦手な私が同じバッグを10年も使い続けるのはちょっとした感動です。
色むらが激しくなって、傷も増えたけどそれがまた愛おしい。
aniary(アニアリ)の革
肌に吸い付く柔らかさ。
簡潔に表現するならそんな感じ。
一般的なクローム鞣(なめし)にさらに時間をかけて滑しているので、とにかく上品で柔らかいです。
クローム鞣(なめし):クロム化合物に漬けて巨大なドラムでガラガラ回しながら、動物の皮を革に変えていくこと
使っていくほどに柔らかくなり、だんだんと自分の革になっていきます。
aniaryは革の種類でシリーズが分かれていますが、まずは最もaniaryらしいアンティークレザーがオススメです。
“Made in Japanの思考停止”に陥らなかった稀有なブランド
こんな事を言ったら怒られるかもしれないですが、日本の革製品はデザインをないがしろにしがち。
日本製の革製品をネットで検索すると「本物」「上質」みたいなワードがよく並んでいます。
でも、日本は縫製技術は高いですが、革そのものの品質でいえば別にずば抜けてる訳ではありません。タンナー(=皮をなめして革を作る業者)でいえば、ヨーロッパが圧倒的です。
言い方は悪いのですが、Made in Japanというフレーズが醸し出す「本物志向で硬派な感じ」だけで売ろうとしているブランドが本当に多いです。それってMade in Japanのブランド力であって、個々のブランドの力ではないんですよね。
そんな中でaniaryは独自の世界観の中でデザインと向き合ってる数少ないブランドです。
お手入れは簡単
aniaryの製品はとても上品な手触りなのでデリケートなのかなと思ったのですが、お手入れはかなりシンプルで大丈夫です。
✔️aniaryのバッグの手入れ方法
最初は表面について汚れやホコリをブラシでササっと落としていきます。ホコリは水分を吸ってそこに汚れが付着し、それが革を痛める原因になります。
私は思いついた時にしか手入れをしていなかったので、月に1〜2回程度でした。
保湿をして革の品質を保つためにデリケートクリームを塗りこんでいきます。私は指先につけて円をグルグル描きながらクリームを馴染ませていました。モゥブレイのデリケートクリームが定番で一番使いやすいです。
最後は余分なクリームを布で拭き取って終わり。
特にこれといって特別な手入れは必要なく、一般的な革製品のお手入れで大丈夫です。
タイプ別aniaryオススメモデル
オススメのモデルを用途に合わせてご紹介します。
ビジネスにオススメなシリーズ
ビジネス・パーソン向けのモデルをご紹介します。
アンティークレザー・ブリーフケース
aniaryのアンティークレザーはその深みのある発色と、しっとりと手に馴染む質感が魅力です。デザインも堅すぎずカジュアルすぎずで使いやすいのが特徴です。
ブリーフケースは何種類かありますが、このアンティークレザーのモデルがやっぱりaniaryらしくて好き。
リアリティレザー・トートバッグ
ビジネス・パーソンでも比較的カジュアルな服装が許される方にオススメなのがトートバッグです。
このリアリティレザー・シリーズはaniaryの中で一番柔らかい革を使っていますが、製造工程にこだわりが詰まっています。
✔️リアリティレザーの特徴
- スプレー染色はせずドラム染色のみなので自然な風合い
- 職人による手作業のシワ加工
- 手作業の磨き加工
ON/OFF両方使えるのもレザー・トートのいいところ。
アンティークレザー・2wayショルダー
aniaryの2wayショルダーは昔からある形状で、ワンショルダーでも斜めがけでも使える便利な形です。
ブリーフケースほど堅苦しくなく、トートほどカジュアルすぎないので、万能型といえます。
休日使いにオススメなシリーズ
週末などの休日に持ち歩くのに便利なシリーズです。
アンティクレザー・バックパック
aniaryの代名詞であるアンティークレザーを使ったバックパックです。
形がしっかりしていて崩れないので、ノートPCを持ち歩く人にオススメ。綺麗めなコーデにしっくりきます。
アンティークレザー・ボディバッグ
「スマホと財布しか持ち歩かん」という荷物少ない人にオススメなのがボディバッグです。
カラーバリエーションも多く、どんなスタイルにも合うデザインなので重宝します。
aniaryを10年使い続けた理由
私がaniaryを購入した時はこんなに長く愛用するとは思っていなかったのですが、改めてaniaryを10年使い続けられた理由を整理しました。
- 革の質がとにかく良い
- 手入れが簡単
- 機能性も◎
- デザイン性が高いものの流行に左右されない
革の質については先ほど触れましたが、内側のポケットもすごく使い易いですし、機能性た高いことも大きな理由です。
そしてデザイン性。
革の品質だけに頼るのではなく、きちんとデザインに向き合ってる日本メーカーは少ない中、aniaryのバッグはとにかく美しいしオシャレ。しかも、流行に左右されないデザインなのがずっと使えている理由です。
まさに一生ものとして付き合えるバッグです。