WordPressで写真のポートフォリオを作りたいんだけど、テーマ選びで迷ってます。。。
ポートフォリオ用のWordpressテーマはたくさんあって迷いますよね・・・。失敗しないテーマ選びの方法とおすすめテーマをご紹介しますね!
この記事はこんな人にオススメ
- ポートフォリオ用のWordpressテーマが決まらない
- テーマの選び方を知りたい
- おすすめのテーマを知りたい
私も自分のポートフォリオを作る時にテーマをめちゃくちゃ探しました。
「ポートフォリオにおすすめのWordpressテーマ10選」
みたいなサイトは多いのですが、なんかピンとくるものが無かったりしませんか?
自分の作りたいイメージが実現できるのか分からず、購入を躊躇してしまったり。私はかれこれ10個近いテーマを試しました。その経験からテーマ選びのポイントとオススメのテーマをお伝えしたいと思います。
【失敗しないために】写真ポートフォリオ用Wordpressテーマの選び方
まず最初に、テーマの選び方についてお伝えします。
デモサイトを見て「これカッコいい!」と衝動買いすると、失敗します(自分への戒めでもあります・・・)
デモサイトはカッコいい写真だけが並んでいて、とても美しく仕上がっています。ですが、まずは冷静に「自分の写真が並んだ時に違和感はないか?」を判断しましょう。そして、見た目と同じくらい「使いやすさ」もとても重要です。
よくある失敗例
- 機能が複雑すぎて使いこなせない
- トラブルシューティングの情報が少ない
- PCで見るとカッコいいけど、スマホで見るとイマイチ・・・
- デザインが凝り過ぎていて動作が重い
こんな失敗をしないためのポイントを次に紹介しますね。
良いポートフォリオ・テーマの条件3つ
- レスポンシブ・デザインである
- デモの種類が多い
- トラブル時に解決しやすい
順番に説明します。
1.レスポンシブ・デザインである
レスポンシブ・デザインとは、閲覧ユーザーのデバイス(PC、スマホ、タブレット)の画面サイズによって表示を最適化するデザインです。
いまどきレスポンシブ・デザインではないWordpressテーマはほとんど無いのですが、必ずレスポンシブであるか確認してから導入しましょう。
デモサイトを見る時は必ずスマホでも確認してください。
クリエイターはPC作業が多いので、PC画面上での見え方だけ気にしがちです。でも、あなたのサイトを見る人の7割はスマホで見ていますよ!
PCで表示するとメチャクチャカッコいいけど、スマホでみると微妙・・・であったり、デザインが凝っているために動きが重くて表示が遅い・・・なんてこともあります。凝ったデザインが良いサイトとは限りません。
私も以前、8,000円くらい払って購入したポートフォリオ用テーマがあったのですが、後になってスマホで横向きの画像が上手く表示されないことが分かり、とても後悔しました。
✔️サイトの表示速度の重要性
サイトの表示速度は、レンタルサーバーの品質とワードプレステーマの品質に大きく依存しますので、サーバーとテーマは非常に重要な要素です。
2. デモ(着せ替えデザイン)の種類が豊富
最近の有料WordpressテーマはDEMO(デモ)を複数用意しているものが増えています。ちょっとややこしいのですが、ここで言う”デモ”はデモサイトとは違います。
DEMO(デモ)= デザインの着せ替えパターン
と思って下さい。
✔️ たくさんのデモが付属するテーマも
これはStockholm(ストックホルム)というテーマです。1つのテーマを買うと100種類もの着せ替えデザインが付いてきます(スゴイ)。デモが充実したテーマを買っておけば、もしも後からデザインを変えたい時にもテーマの買い直しをせずに済みます。テーマを変えると色々と大変ですからね。
3. トラブル時に解決しやすい
3つ目はトラブル時の問題です。
- 作品のタイトルがうまく表示されない
- SNSへのリンク設定が分からない
- トップ画面の画像の見せ方を変えたい
WEBサイトを運営していれば、こういった悩みやトラブルは必ず出てきます。その時に、HTMLやCSSの知識があれば、ある程度自分でも解決できますが、そうではない場合はサポートが必要になります。
- サポート・センターに問い合わせができる
- ユーザーのフォーラムがある
- ネット上に関連情報が豊富にある
少なくとも、どれか1つでも該当するテーマにしましょう。有料テーマの場合は半年間のサポートサービスが付いていたり、ユーザーだけが使えるフォーラムで解決を図ることができます。
無料テーマの場合は、ネット上に落ちている情報を集めるしかありません。使っている人が多いテーマであれば情報が見つかりますが、そうでない場合は危険です。
有料テーマと無料テーマ、どっちがいい?
皆さんが悩むところですよね!
HTMLやCSSの知識があり、自分でカスタマイズできるなら無料テーマでもOK。知識がないなら有料テーマにしておくべき。
というのが結論です。
無料テーマの方がお手軽で簡単そうに感じるかもしれませんが、むしろ逆です。
無料テーマはそのまま使うにはデザインが物足りないことが多く、どうしてもカスタマイズが必要になります。特にポートフォリオは「魅せ方」が重要ですから、なおさらです。
無料テーマが向いている人
- HTMLやCSSの知識があり、自分でカスタマイズ可能な人
- トラブル時も自力で対応できる人
無料テーマにはサポート窓口やフォーラムはありません。なので、何かトラブルがあった場合にはネットで解決策を探すか、自力で解決するしかありません。
良い面は、カスタマイズの自由度が高いので、自分好みのデザインにこだわりたい人にとっては最初から作り込まれた有料テーマよりは扱いやすいです。
有料テーマが向いている人
- HTMLやCSSに自信がない人
- トラブル時にサポートを受けたい人
- 簡単にオシャレなサイトを構築したい人
「お金がかかる・かからない」の基準で有料テーマか無料テーマかを選ぶのはオススメしません。お金がかからないという理由で無料テーマにすると、トラブルの解決に何日も費やしたり、結局解決できないなんてことも。そうなると、むしろコストとしては高くなってしまいます。
自分でカスタマイズできるか?トラブルを解決できるか?を基準に考えましょう。
海外のテーマは避けた方がいい?
海外のWordpressテーマってカッコいいんだけど、、、なんか不安。
海外製のテーマはデザイン性が高く魅力的ですよね。でも、英語の問題もあって不安を感じる方も少なくありません。
✔️ポートフォリオサイトでは、海外製テーマも検討すべし
理由は日本製のテーマはデザイン性が劣るからです。TCDのテーマなどはデザイン性の高いテーマもありますが、やや値段が高めです。
アフィリエイト・ブログ用のテーマなどは日本製テーマが優れているんですけどね。
でも英語の問題もあるし、なんか心配です・・・
ポートフォリオサイトを作る分にはそこまで心配いらないです。
✔️海外製テーマも使いやすい理由
- ポートフォリオ・サイトなので使い方は覚えやすい
- 使われる英語は限られている
- 問い合わせもGoogle翻訳で十分対応可能
皆さんが作るのはポートフォリオ・サイトです。画像を投稿するのが基本的な作業になります。ブログを毎日書くという方にはオススメしませんが、画像投稿がメインであれば作業はシンプルなので心配ありません。
私が愛用しているStockholmという海外の人気テーマがありますが(後ほど紹介します)、そちらは以前に使い方を記事にまとめていますので、より安心かと思います。
優良な写真ポートフォリオ用Wordpressテーマを厳選
では、ポートフォリオ作成に適したWordpressテーマをご紹介します。
実際に使ってみた経験から本当におすすめできるものだけを紹介します。
✔️選定基準
- デザイン性
- レスポンシブである
- 直感的なサイト構築ができる
フォトグラファーにとっては「魅せるサイトを簡単に作れる」ことが重要ですので、ご自身の作りたいサイトのイメージと比較しながら選んでみてください。
日本語対応のテーマ : とにかく安心!
海外製のテーマがオシャレなのは分かるんだけど・・・・やっぱり不安・・・という方へ。
Famous
FamousはTOP画面でインパクトを与えつつ、整理されたレイアウトが特徴です。作品を載せる美しいギャラリーに加えて、展示会などのイベント情報を発信する機会が多いフリーランスの方にはとても使いやすいテーマです。
✔️Famousの特徴
- TOP画面のインパクトで惹きつけられる
- モバイル・ファーストなのでスマホで見た時も美しい
- 情報発信(イベントのお知らせなど)が得意
- ブランディングに強い
✔️Famousはこんな人にオススメ
- TOP画面のインパクトを大事にしたい人
- ブランディングにこだわったサイト作りをしたい人
- 展示会の告知などの情報発信が多い人
Numero
Numeroは、画像編集機能が付いている、とても変わったテーマです。アップロードした画像の明るさ、彩度、コントラストなどを編集できます。ブログ機能も優れているので、ただ画像を並べるのではなく、ブログでも積極的に発信したい人に最適です。
✔️ Numeroの特徴
- 画像編集機能がついている
- インパクトのあるギャラリーで世界観を作りやすい
- ブログ機能も充実している
✔️ Numeroがはこんな人におすすめ
- たくさんの画像を掲載したい人
- 写真の投稿頻度が高い人
- ブログの発信も力を入れたい人
写真を掲載する場合、画像編集をしてからWEBサイトへアプロードするのが普通ですが、けっこう手間がかかります。とにかく毎日のように写真を投稿する人にとっては、Wordpress上で画像編集ができるのは便利です。
一枚一枚を丁寧に編集して掲載するフォトグラファーよりは、フォトログ的に気軽に写真を投稿するタイプの人におすすめです。
無料テーマ:有料級を厳選
次は無料のテーマを紹介します。
「ポートフォリオ=クリエイターが仕事を得るための重要なツール」という事を考えると、無料テーマで本当に使えるテーマはかなり限られるものの、いくつかご紹介します。
RESI
RESIは無料版とPRO版(有料)がありますが、無料版でもかなり使えます。
✔️RESIの特徴
- 無駄のないギャラリー・レイアウト
- ブログもシンプルでスッキリ
- 画像フィルター機能が充実
✔️RESIはこんな人におすすめ
- ミニマルで洗練されたギャラリーにしたい人
- シンプルなブログも使いたい人
- 海外のWEBサイトの雰囲気が好きな人
RESIは先ほどの日本製テーマに比べると、機能的にもデザイン的にもかなりシンプルです。海外のWEBサイトのような雰囲気を目指したい方にはピッタリのテーマです。
✔️画像フィルターが優秀
画像フィルター機能は、インスタグラムのフィルターをイメージ頂けると分かりやすいです。無料版は1種類しかついてないのですが、有料版は15種類のフィルターが付いています。独特の雰囲気のある色味が多いので重宝します。
✔️ 無料版とPRO版の主な違い
無料版 | PRO版 | |
---|---|---|
画像フィルター | 1 | 15 |
ウィジェットエリア | 1 | 3 |
デザインのテンプレートの種類 | 2 | 5 |
対応Googleフォント | 20 | 85 |
サポート | 無し | 有り |
PRO版は有料といっても$18(2,200円くらい)なので、クオリティを考えると破格の安さです。デザインの選択肢も増えますしサポートもついてくるので、最初からPRO版を使うのもありです。
FUKASAWA
Fukasawaはミニマルなテーマで無駄がなく使いやすいです。”フカサワ”という名前ですが海外の人が作ったテーマです。深澤直人さんという有名なプロダクト・デザイナーへのリスペクトが名前の由来のようです。
✔️Fukasawaの特徴
- とにかくシンプルで無駄がない
- ギャラリーというよりフォトログに近い
✔️Fukasawaはこんな人におすすめ
- 写真+文章の形でフォトログ的に運用したい人
- シンプルで統一感のあるサイトにしたい人
Fukasawaは人気テーマなので使っている人が多く、使い方についての情報がネット上に多いので、トラブル時も比較的安心かもしれません。
海外テーマ:魅せ方のセンスで差別化
ポートフォリオ用のWordpressテーマはデザイン性でいえば、海外テーマが優れています。
ポートフォリオはブログとは違い、画像の投稿が中心なので海外のテーマを使ってもフォント対応の問題などで悩むことはありません。積極的に候補にいれましょう。
STOCKHOLM(デザイン豊富)
Stockholmの特徴はなんと言っても140種類以上のデモがついてくることです。1つのテーマを購入するだけでかなりたくさんのデザインを使うことができます。
Stockholmのデモの一例:
✔️Stockholmの特徴
- 140種類超のデモ(=着せ替えデザイン)
- 6ヶ月間のサポート
- Elementor対応(※)
海外製のポートフォリオ用テーマはElementorに対応しているものが多いのですが、直感的にページを作ることができて便利です。
Elementor : ドラッグ&ドロップで簡単にページを作れるプラグイン
Elementorであればコードの知識がなくても画像ギャラリーを簡単に作ることができるので、海外製テーマを使う時はElementorに対応しているものがおすすめです。
Elementorでギャラリーを作成する方法はこちらの記事で紹介しています!
✔️Stockholmはこんな人におすすめ
- デザイン選びで後悔したくない人
- 直感的な作業でギャラリーを作りたい人
140種類以上のデザインが付いてくるので、デザイン選びで後悔することはないはずです。サイト作りもかなり直感的にできるテーマなので個人的にはとてもオススメです。
✔️Stockholmの日本語マニュアル作りました!
私自信がStockholmを使っていたこともあり、日本語で使い方を説明しているので是非!
Framed
framedはフォトグラファー専用のポートフォリオ用テーマです。私自身も使っているテーマですが、とても簡単に洗練されたサイトを作ることができます。
✔️Framedの特徴
- フォトグラファー専用
- 7種類のデモ
- Elementor対応
Framedはかなり完成度の高いデモが7種類あります。
フォトグラファーとして自分の魅せ方に合ったものを選べます。
こちらも先ほどのStockholmと同様にギャラリーはElementorで作るタイプですので、操作が直感的で分かりやすいです。
Esben
Esbenは最も美しいポートフォリオ用テーマの1つです。デモの数も豊富で、ギャラリーも直感的に作成が可能です。
✔️Esbenの特徴
- 12種類の豊富なデモ
- WP Bakery Page Builder対応(※)
- 800種類以上のGoogleフォント対応
- デザイン性がずば抜けて高い
WP Bakery Page BuilderはHTMLやCSSの知識がなくてもギャラリーなどが作成できるプラグインで、Elementorと並んで人気があります。
WP Balery Page Builder(46ドル)とSlider Revolution(26ドル)という2つの有料プラグインがEsbenには含まれている点もお得です。
✔️Esbenはこんな人におすすめ
- とにかくオシャレなポートフォリオを作りたい人
- 解像度の高い写真を大きく見せたい人
- デジタル・プルーフを使うカメラマン
デジタル・プルーフは、クライアント専用のギャラリーページで納品前の写真を選定してもらったり、あるいはそこで写真をダウンロードして貰うためのページを指します。
SKYLAB
SKYLABも特にフォトグラファーに適したテーマです。
デモも豊富で20種類以上あり、さまざまな魅せ方ができます。海外のミニマル・フォトの雰囲気との相性が抜群ですので、特にファッション系のフォトグラファーにオススメできます。
✔️SKYLABの特徴
- 12種類の豊富なデモ
- WP Bakery Page Builder対応
- 海外ファッション誌のようなミニマルでオシャレな雰囲気
✔️SKYLABはこんな人にオススメ
- ファッション系のフォトグラファー
- 写真を大きく見せたい人
BLACK SILVER(作例サイト・操作マニュアルあり)
下記の私のサイトはBlack Silverで作っています。
このサイトを含めて2つのサイトをBlack Silverで作成していますが、とても使いやすいですので気に入っています。
✔️Black Silverの特長
- インパクトのあるトップページが作成できる
- 画像ギャラリー作成が直感的
- 右クリック防止機能で写真を保護できる
✔️Black Silverはこんな人におすすめ
- トップページに大きく写真を載せたい
- シンプルな構成で見やすいサイトにしたい
- 画像保護やプルーフ機能※を使いたい
※プルーフ機能とは
仕事の撮影において、クライアント専用ページを作成し画像をアップロードします。クライアントはそのページ内で気に入った画像をクリックするだけで画像選定ができます。フォトグラファー側も簡単に選定された画像を確認できます。
✔️Black SIlverのマニュアル記事を作成しました
Black Silverは写真サイトを作るためのテーマだけあってかなり便利なのですが、海外製テーマなので操作画面や説明が英語です。当ブログでは英語が心配な方でもBlack Silverを安心して使ってもらえるように設定手順を日本語で説明しています。
海外製テーマはEnvato Marketで入手できます
今回紹介している海外テーマはいずれもEnvato Marketというサイトで入手できます。購入の流れやインストールの仕方はこちらの記事でまとめています。
ポートフォリオ用ワードプレステーマの選び方まとめ
フォトグラファーにとって、ポートフォリオサイトは作品を見てもらうだけではなく、そこから仕事に繋げるための重要なツールです。デザインに凝ればいいものではなく、見る側の立場を意識することが非常に重要です。
✔️ポートフォリオ用テーマを選ぶ際の重要ポイントまとめ
- スマホでも見やすい
- サイト構築が直感的にできる
- 金額の視点だけで無料テーマを使うのは危険
是非、こだわりのサイトを作ってください!
写真家のポートフォリオ・サイトも参考に
WordPressテーマを選ぶにあたって、まず「どんな構成のサイトにしよう?」と悩む人も多いと思います。
そんな時には写真家さん達のポートフォリオ・サイトが非常に参考になります。彼らのサイトは魅力的な写真で溢れているので見ているだけでも楽しいですが、写真をより効果的に魅せるために洗練されたデザインのものが多いです。
素敵な写真家さんたちのポートフォリオサイトを下記の記事でまとめましたので、是非見てみてください!