最近、また手帳を使いたくなって昔使っていたWhitehouse Coxのシステム手帳を引っ張り出したら困ったことになった。
「ブライドルレザー用のクリームで磨いたのに艶が出ない」
「なんか表面が曇ってる」
1年以上使わずに放置していたので、表面がカサカサになっていました。なので、昔と同じようなお手入れをしてみたのですが。
- ブラシで汚れを落とす
- ブライドルレザー用のクリームを塗り込んで時間を置く
- 余分なクリームを拭き取る
- ブラッシング・乾拭きで仕上げる
昔の輝きが戻らない。
そこで手持ちの他の皮革用クリームを何個か試したところ、良いクリームがあったのでご紹介。
ブライドルレザーが曇るなら、モゥブレイの「クリームエッセンシャル」が良い
まず、結論からいうとブライドルレザー用のクリームではなく、モゥブレイ(M.Mowbray)のクリームエッセンシャルを使って磨くと艶が戻りました。
ちなみに最初に使ったブライドルレザー用のクリームが下の写真のもの。ロフトとかハンズでよく売ってます。
かなり硬くてモッテリしたテクスチャで、ワセリンに近い感じです。
こちらのクリームエッセンシャルは水分が多く、トロッとしているので革にぐんぐん浸透する感じ。
薄ーーく伸ばしならが塗り、乾拭きで仕上げる
ポリッシングクロスにちょっとだけ付けて、薄ーーく塗り伸ばしていきます。べちゃっと付けずに薄ーーくです。
乾いた部分で磨いていきます。力を入れてゴシゴシせずに、シュシュシュシュと磨き上げていくイメージです。
お手入れ後の艶感の比較
写真だとちょっと分かりにくかもしれませんが、向かって左半分がコロンブスのブライドルレザー用のクリーム、右半分がクリームエッセンシャルです。左側の方が少し曇っていて光の反射がどんよりしているのが分かりますでしょうか?
乾燥し過ぎたレザーにはクリームエッセンシャルが良い
なぜ、ブライドルレザーのクリームでは艶が曇ってしまうのか?
ブライドルレザー専用と書かれていると万能な気がしてしまいますよね。でも、革の状態によっては不向きな場合があるようです。私の手帳のように、一定期間お手入れをサボって革が乾燥してた状態では、あまり効果を発揮できませんでした。
革が乾燥すると色の深みがなくなり、カサカサして艶もなくなってきます。その状態で固形分の多いブライドルレザー用クリームを塗っても、中まで保湿できず、表面だけに油分が塗られるような状態になります。色の深みがないまま、表面にワセリンのような半透明の塗膜ができてしまうので、光が拡散してしまい艶がなくなってしまいます。
革が乾燥している場合は、クリームエッセンシャルのような浸透度が高いクリームでまず革の中まで保湿します。そうすることで、色の深みも戻ります。さらに、この製品にはツヤだし効果もあるので、艶も同時に復活してくれます。
使用時の注意点
とはいえ、クリームエッセンシャルが万能か?というとそうでもありません。
革が乾燥している時にはとても役立ちますが、そこまで乾燥していない場合は使わない方がいいです。ブライドルレザー製品は新しいうちはブルームという白い粉が表面に出ているものが多いですが、ブルームが出ている時期は、拭いたりブラッシングするだけで十分に艶が出ます。
ブルームが出ている時期にクリームエッセンシャルを使うと、過剰に油分を与えることになり革を痛める原因にもなりますのでご注意ください。
まぁ、今回は手入れをずっと怠っていた私が悪いのですが…。久しぶりに使い始めた手帳ですが、タスク管理などもnotionなどのデジタルツールよりもイイ感じです。この辺の手帳の魅力はまた今度書きたいな〜。