駆け出しカメラマンです。ポートフォリオサイトってやっぱり必要ですか?難しそうだし、作る意味あるのかなって・・・・。
ポートフォリオを作るとメリットだらけです!どんな作り方があるかも説明しますね。
※Wordpressでの具体的なポートフォリオサイトの作りの手順を知りたい方は下記の記事をご覧ください。
✔️Wordpressでの具体的なサイト構築方法はコチラ
✔️この記事でわかること
- Instagramだけではなくサイトを作ったほうがいい理由
- サイトの作り方の種類とそれぞれの費用感
- 自分に合ったサイト構築方法は何か
自分の世界観が詰まった素敵なサイトを作りましょう!
そもそも、ポートフォリオって?
簡単にいうと、写真家などのクリエイターが自分の作品や実績をまとめたものです。従来は印刷してブックを作るのが主流でしたが、最近は「ポートフォリオ=作品をまとめたWEBサイト」とするのが一般的です。
ちなみに、私のポートフォリオサイトはこんな感じです。
このサイトはWordPressで作成していますが、プログラミング知識がなくても本格的なサイトを作ることができます。他にも作り方があるので、後で併せて説明しますね。
ポートフォリオサイトって本当に必要?Instagramじゃダメ?
結論からいうと、仕事を受注したいならポートフォリオサイトは絶対あった方がいいです。
「SNSが主流なのにわざわざWEBサイトを作る意味あるの??」
と思われるかもしれませんが、事実として私はWEBサイトによって案件を受注できています。まずその理由を説明します。
ポートフォリオサイトを作る4つのメリット
ポートフォリオサイトを作るメリットとして4つお伝えします。
- 大きいサイズで作品を見てもらえる
- 写真の整理・並び替えができる
- 信頼を得やすい
- SNSでは連絡しにくいクライアントもいる
順番に紹介します。
1. 大きいサイズで作品を見てもらえる
写真はサイズが大きい程、魅力が伝わります。
現在、私たちカメラマンが使うプロ機やハイアマチュア機のカメラは少なくとも2,000万画素程度はありますよね?ただ、この高画素の写真が持つ階調の豊かさや立体感は大きなフォーマットでこそ顕著になります。
Instagaramでは投稿できるサイズが決まっていて、そのまま投稿すると写真はトリミングされてしまいますし、プロフィール画面に並ぶ写真は小さいので、写真が本来持つ力が削がれてしまいます。
WEBサイトであれば設定次第で、SNSよりも大きく表示が可能です。特にPCで閲覧した時にはその違いが顕著になりますので、ちょっとの違いに感じるかもしれませんが非常に重要です。
少しでも大きく画像を見せる工夫が重要です!
✔️Instagramの画像圧縮
Instagramは写真を気軽に共有できる一方で、1080px x 1080pxのサイズを超える画像は自動的に圧縮するので画質は落ちます。そのため、高画素なカメラで撮った写真の本来の美しさが表現しにくい欠点があります。
2. 写真の並び替え・整理ができる
Instagramでは、投稿後に写真の並べ替えはできません。
投稿した時系列で写真が並んでいるだけなので、ギャラリーとしては雑多になりがちです。削除して投稿しなおすことも可能ですが、メチャクチャ面倒ですよね・・・・。
特に色々なジャンルの写真を撮るカメラマンにとっては、写真をジャンル分けして整理できる点はSNSにはないメリットです。サイトを訪問してくれた人が、見たいジャンルの作品にスムーズに辿り着くことができます。
仕事の獲得を意識するなら、写真を見せる導線も意識しましょう。
✔️導線の重要性
サイトを訪問してくれるクライアントは見たい作品ジャンルは決まっています。アパレル系ならファッション写真が見たいですし、コスメ系なら物撮りの写真が見たいわけです。スムーズに目的の写真にたどり着けないと離脱してしまい機会損失につながります。
3. 信頼を得やすい
きちんとしたポートフォリオがあると、それだけで信頼感が増します。
私も半身半疑でした。でも、サイトを作ってみて分かりました。特に法人のお客さまはしっかりサイトをご覧になります。クライアントにとってカメラマン選びは重要です。当然、事前にしっかり精査しますので、カメラマンが思うよりもポートフォリオサイトは意外としっかり見られるのです。
4. SNSでは連絡を取りにくいクライアントもいる
法人クライアントの場合、カメラマンがSNSしかやっていないとコンタクトに困るケースがあります。
重要な点なので少し詳しく説明します。
法人の場合、公式SNSアカウントを持っていればいいのですが、持っていない企業もいます。カメラマンが必要な時、担当者はSNSを使ってカメラマンを探す事もありますが、会社のアカウントがないので個人アカウントを使います。
仮に、アナタの写真が目に止まって依頼を打診しようと思っても、個人アカウントからDMを送るというのは意外とハードルが高い。なので、ポートフォリオサイトがあり、そこにお問合せフォームがあると助かる、という方も結構います。
このようにポートフォリオサイトを運用するメリットはたくさんあります。是非サイトを作って集客力をUPさせましょう。
✔️SNSからの理想的な集客導線
- SNSでクライアントの目に写真が止まる
- プロフィール欄に飛ぶ
- WEBサイトリンクをクリック
- 見たいジャンルの作例を深掘りして見る
SNSの投稿だけ見て仕事の発注を決めるのはクライアントにとってはリスクなので、しっかり検証できる流れを作っておいてあげることが重要です。
SNSとの相乗効果で受注率を最大化しよう
じゃあ、SNSは必要ないってこと?
いえ、SNSとポートフォリオサイトの併用が一番効果があります!
✔️SNSもWEBサイトも両方運用しましょう。
これがメチャクチャ重要です。
それぞれに長所と短所があるからです。
WEBサイトの弱点は、「見つけて貰えない」ということです。貴方のポートフォリオサイトをGoogle検索で上位に表示させるのはまず無理です。そのため、WEBサイトだけ作って待っていても、アクセスは期待できません。
一方、SNSは「見つけて貰う」という面では圧倒的に優位です。SNSで新規流入を獲得し、そこからポートフォリオサイトへ飛んでもらい、しっかり作品を見てもらうことで、相乗効果が生まれます。
拡散力 | 写真をしっかり見せる | |
SNS | ◎ | △ |
WEBサイト | ✖️ | ◎ |
私の場合、仕事を獲得するルートは主に以下です。
- InstagramでDMを頂く
- Instagram→ポートフォリオサイト→問い合わせ
いずれにせよ、Instagramが入口になる事が多いのですが、①の場合であっても必ずポートフォリオサイトを見てもらいます。理由は、その方が受注率が高くなるからです。
体験上、SNSのDMだけですと「検討します」で終わってしまう場合もあるのですが、ポートフォリオサイトも見て貰うと取りこぼしがかなり減ります。
✔️WEBサイトと検索流入について
企業サイトや個人ブログなどは、一般的にSEO対策によってアクセス数を伸ばします。SEO対策とはコンテンツの最適化により、Googleなどの検索エンジンからの評価を上げることで検索時に上位表示を目指すものです。しかし、ポートフォリオは写真が主体のコンテンツなので、そのSEO対策ができないため、サイトを作っただけではアクセスは見込めません。
カメラマンのポートフォリオサイトの作り方3種類
WEBサイトがあった方がいいのは分かったんだけど、どうやって作ればいいの?
主に3種類ありますが、お手軽派と本格派に分かれます。
お手軽派というのは、外部サービスを利用してポートフォリオを作る方法です。デザインのバリエーションは限られますが、簡単にオシャレなサイトを構築できます。
こだわり派はWord Pressを使って、自分でサイトを構築する方法です。少し手間はかかりますが、デザインの自由度が高いので細部にまでこだわりたい人にオススメです。
✔️外部サービスとWordpressの比較
簡単に作成できる? | デザインのカスタマイズは自由? | |
外部サービス | ◎ | △ |
WordPress | ○ | ◎ |
それぞれ詳しく説明していきます。私が作成した実例サイトも掲載しています。
お手軽派① : Adobe Portfolio
Adobe(アドビ)のAdobe Portfolioというサービスを使うと、簡単にポートフォリオサイトを作成できます。カメラマンの方であれば、AdobeのサブスクであるCreative Cloudで写真編集ソフトのPhotoshopやLightroomを使われている方も多いと思います、
✔️Adobe Portfolioのイイところ
- 簡単にオシャレなポートフォリオを作成できる
- AdobeのLightroomと連携してすぐに写真を取り込める
- 費用が安い
✔️Portfolioが含まれるCreative Cloudのプランと月額利用料
コンプリートプラン:月額6,480円で全てのアプリが利用可能
フォトプラン:月額1,078円でPhotoshopとLightroomが利用可能
私はもともとCreative Cloudを契約しているので、試しにPortfolioを使ってサイトを作ってみました。
1時間程度で作成したのがコチラのサイトになります。
下記のように、あらかじめ用意されたデザインテンプレートがあるので、それを使ってサイトを作っていきます。どれもオシャレで迷いました。
私は今回、左上のRoseというテーマを使用しました。サンプルサイトもたくさん公開されていますので、是非見てみてください。
お手軽派② : WIX
ポートフォリオに限らず、WIXでWEBサイトを作る人が増えています。プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単にかっこいいWEBサイトを作成できるツールです。
こんなにオシャレなサイトが作れてしまう。
私も以前、別のWEBサイトをWIXで作ったことがあります。HTMLやCSSといった知識がなくても全く問題なく作成できます。
✔️WIXのいいところ
- 簡単にオシャレなサイトが構築できる
- Adobe Portfolioより選べるデザインが多い
ただ、WIXはちょっと価格がネックかも。
✔️WIXはデザインのテンプレートが豊富。だけどちょっと高い。
価格とデータ容量のバランスが重要です。500円プラン(500MB)は写真のポートフォリオを作るには少なすぎです。900円(3GB)も心もとない。カメラマンの場合は最低でも1,500円のプランになりそうです。
そうすると、Adobe PortfolioはLightroomもPhotoshopもついて1,078円なので、どうしても割高感があります。ただ、デザインはWIXの方が豊富なので、デモサイトを見て気に入ったものがあればWIXでもいいかもしれません。
こだわり派: WordPress
サイトのデザインにこだわりたいならWordpressで構築しましょう。
簡単にいうと、プログラミング言語を理解していなくても、自分で本格的なサイトを作れちゃうツールです。最近では、企業のWEBサイトもWordpressで作っているものが増えてきました。
冒頭に紹介した私のポートフォリオサイトもWordpressで作っています。
ちなみに私はHTMLもCSSもできないので、プログラミング知識がなくても作成できるよ、という証人でもあります(笑)
✔️Wordpressのメリット
- プログラミング知識がなくても本格的なサイト構築ができる
- デザインの選択肢が豊富
- カスタマイズの自由度が高い
- リスクが少ない
Adobe PortfolioやWIXに比べると、こだわったサイトを作れる反面、サイトを作るまで少し時間がかかるかもしれません。とはいえ、1〜2日くらいで作成できます。
リスク面でいうと、AdobeやWixの外部サービスは万が一それらのサービスが終了してしまうと、せっかく作ったサイトが無くなってしまいますので完全に自分の資産とは言えないのがリスクです。
長く愛着を持って運用するにはWordpressが一番オススメです。
WordPressでサイトを作る流れ
大まかなサイト作りの流れは以下です。
流れとしては、家を建てるイメージに置き換えると分かりやすいです。
= 家を建てるための土地を買う
= 住所登録をする。このブログでいえばtakaprex.comがドメインになります。
= 土地に家を建てる
= 内装工事をする
WordPressの費用感
WordPressでサイトを構築する場合の費用は幅がありますが、カメラマンがポートフォリオを作る場合、およその相場は下記になります。
- レンタルサーバー:1,000円/月額
- ドメイン:〜3,000円/年額
- WordPressテーマ:7,000円/買切り(無料のものも有ります)
月額にすると1,200円くらいが相場です。
✔️ドメインの価格はピンキリ
ドメインは1円のもあれば、数十万円するものまであります。カメラマンの場合、「xxxx.photo」「xxx.photography」など写真サイトだとわかるドメインが好まれますが3,000円くらいかかります。こだわりが無ければ安いもので済ませるでもOK。私はムームードメインで購入しています。
✔️Wordpressテーマは無料もあるけど、7,000円くらいがオススメ
テーマには無料と有料があります。無料でも十分使えますが、美しいサイトを構築するにはカスタマイズの知識が必要になってきます。無料・有料それぞれでポートフォリオサイトにオススメなテーマを下記の記事でまとめています。
費用の比較
Adobe PortfolioとWIX、そしてWordpressの費用感の比較です。
- Adobe Portfolio:¥1,078/月
- WIX:¥1,500/月
- WordPress:¥1,200/月
※Wordpressのレンタルサーバーは業界最安のConoha Wingのベーシックプランで計算
まとめ:自分に合ったサイトの作り方を見つけよう
今回、3つの方法を紹介しました。
手早くオシャレなサイトを作りたい人はMy PortfolioかWIX、じっくりこだわって作りたい人はWordpressが選択肢になるかと思います。
SNSは手軽に写真を見てもらえますし、見つけてもらいやすいメリットもあります。一方で、じっくりと見てもらうには画質が悪くサイズも小さい。そして並び替えができない弱点があります。SNSとポートフォリオサイト両方の長所を生かして、案件獲得につなげていきましょう。