家の光回線のモデムとかルーターとか配線がゴチャゴチャ……と悩み続けて数ヶ月。
この写真は数ヶ月前の我が家でして。もう配線だらけ。見た目も悪いし、ホコリはたまるし、目を背けたくなるレベルでした。
なんでこんなにゴチャゴチャしたかを一応説明させて欲しい。今のマンションに引っ越してきた時のこと。もともとau光を使っていたので、そのまま継続しようとしたら「このマンションは工事ができない」と言われてしまい、仕方なくフレッツ光を契約。
au光はいわゆる「ドコモ光」とか「so-net光」などの光コラボと名前は似てるけど、ちょっと違うんですよね。光コラボはNTT東日本・西日本の光回線を借りるけど、au光はKDDIの独自回線なので対応できるマンションに違いがあるらしい。そういう意味ではNuro光も同じっぽいですね。
とにかく、望まぬ形でフレッツ光を契約。申し込みをすると、VDSLルーターやらホームゲートウェイやら黒くて大きい機械どもがダンボールに入ってドカドカっと届きました。そして問題は、ホームゲートウェイからWi-Fiを飛ばすには、月額400円ほどの料金を払って、無線LANカードなるものを挿入しないといけない。
ヘイヘイヘイ!
このWi-Fiが主流の時代に、無線にしたきゃ金を払えとな。
ムカついたので、au光時代に使っていたWi-Fiルーター(古くてしょぼい)を無理やり使う。結果、ケーブル・ジャングルが完成……という経緯でございます。
そして現在がこんな感じ。
だいぶスッキリ。
最近流行りのホームルーターです。コンセント挿すだけでWi-Fi環境が構築できる便利なやつ。結論からいうと超快適です。今回は、どういった経緯でホームルーターの導入に至ったかのお話。
隠すタイプの収納を検討してみるも、ピンとこない問題が発生
とにかく、このケーブルの密林地帯をどうにかしたい。毎週末クイックルハンドワイパーでホコリを掃除するのも我慢の限界だ。それにこの黒いゴチャゴチャが視界に入るだけで悲しくなる。精神衛生上よろしくない。
そこで、ネット機器をスッキリ隠してくれる収納を検索。
こんなのとか。
こんなのとか。
いや、悪くないのです。悪くはないのですが…しっくりこない。
「デザインが部屋に馴染まないなぁ……」
「なんか思ったよりデカいなぁ……」
何より、箱を開ければ依然としてゴチャゴチャ配線がそこにはあるワケで。臭いものに蓋をして目を背けたみたいな敗北感。ムキ出しよりマシなのは分かってるけど、どうにも受け入れ難い。
“ムキ出しよりマシ”
韻踏んでる。
ケーブルを「隠す」のではなく「無くす」という発想に私は至る。
そもそも、ケーブルがゴチャゴチャするのは、ケーブルがたくさんあるからです。そこで、ケーブル自体を無くせないか?と考えました。
コンセントを挿すだけでWi-Fi環境を構築できるホームルーター。存在は知っていましたが、ちょっと先入観もあってきちんと調べた事がなかった。
「速度が遅いんじゃないか」
「うちは鉄筋コンクリートのマンションだし電波入りにくい?」
「料金も高そう……」
でも、ケーブル問題をスッキリさせる解決方法は、現時点ではホームルーターが一番良さそう。という事で色々調べました。
ホームルーターの5Gは結構繋がる。
候補に上がったのは、Wi-MAXとドコモのHome 5Gの2つ。
妻がUQ Mobileで自分がドコモのケータイを契約していたので、セット割を意識したラインナップ。
(※家族割使えよっていうツッコミはご容赦いただきたい)
それぞれ、対応エリアマップを公開しているので、横浜の自宅が5Gエリアに対応しているかを確認。結果、一応5Gエリアにはなっていて一安心(ドコモはコチラ。WiMaxはコチラ)。基本的に、都市圏に住んでいる人は問題なく繋がるハズ。
私の場合、そもそもフレッツ光を低スペックなWi-Fiルーターで飛ばしていたこともあり、ひどい時は下り速度が20Mbpsくらいの日もありました。妻と私が二人とも在宅勤務の日は大変。どちらかがオンライン会議でも始めようものなら動作がモッサリ。
そのため、フレッツ光からホームルーターに変えても「今より遅くなるリスクはないだろう」と考えました。
料金は月額4,000円前後
価格は2023年9月現在は下記の通り。
ドコモ home 5G : 月額4,500円
Wi-MAX : 月額3,880円
私はフレッツ光に毎月5,600円くらい払っていたので、どっちにしろ安い。
最近はネット料金は5,000円超えると高いなってイメージですよね。
設定不要。使い始めるのはとてつもなく簡単。
結局、WiMAXにしました。
本体にSIMカードを差します。コンセントを入れます。
以上。
説明することが無さすぎて、間が持たないレベル。光回線は「簡単設定ガイド」とかいう、まったく簡単ではないマニュアルを見ながら設定しますが、そういうのが苦手な人にはオススメです。
実測値は720Mbps
設定が完了したところで(コンセント挿すだけですが)、PCを接続。速度はいかに。
念の為、別のサイトでも測定。
速っ。
720Mbpsて。20Mbpsの私の日々は一体何だったのか。
ただし、ホームルーターには「下りは速いけど、上りは遅い」という特徴があります。のちほど詳しく書きますが、これによって用途に向き不向きが出てくる点は注意が必要。
ホームルーターに感じたメリットのまとめ
ホームルーターを導入してみた実際の使用感。
- 配線がゴチャゴチャせず快適
- 設定も簡単
- 速度も十分
- 料金も安い
何よりも配線のゴチャゴチャがなくなったのが嬉しい……。それだけでも十分でしたが、速度も十分。使い始めてから「遅い」と感じたことはないです。
ホームルーターの注意点①:上り速度が不十分な場合も
先ほどの速度測定の画像をもう一度。
下り(ダウンロード)は720Mbpsで爆速なんですが、上り(アップロード)が18Mbpsとやや遅めなんですね。これはWiMAXだろうとドコモだろうとホームルーター全般に共通した特徴です。
「アップロード速度が遅いと、どんな影響があるの?」
という疑問。
「ページを閲覧時にサーバーにリクエストを送るのが遅いので、表示までにタイムラグが出やすい」ということを書いてるサイトが多いのですが、日常生活でYoutubeを閲覧したり、SNS、スマホゲームをしている分には気にする必要がないレベルです。
日常では十分です。はい。
ただ、オンラインゲームのガチ勢は気にした方が良いかも。タイムラグが出やすい、というのはPing値も関係してきます。
Ping値とは
ドコモ光とドコモHome 5Gの平均比較
下り速度 | 上り速度 | Ping値 | |
ドコモ Home 5G | 142.96Mbps | 17.87Mbps | 53.09ms |
ドコモ光 | 273,04Mbps | 261.85Mbps | 18.85ms |
ホームルーターの下り速度はエリアによってバラつきがあります。都市圏であれば、私のWi-MAXのように500Mbpsを超えてきます。一方で、上りの速度やPing値ではホームルーターは光回線に大きく劣ります。
つまり、ホームルーターはネットの反応速度にタイムラグが出やすいため、オンラインゲームではキャラクターがワープしたりカクカク動く場合も。オンラインゲームのガチ勢は、ドコモ光の10ギガなど、上りも爆速が確保できる回線がいいかも。
ホームルーターの注意点②:キャンペーンで端末代を相殺しよう
フレッツ光など通常の光回線を契約した場合、Wi-Fiルーターは無料レンタルをしてくれるプロバイダが多いのですが、ホームルーターは端末が有料です。
✔️2023年9月現在の端末料金
- Wi-MAX + 5G : 25,200円(税込)
- Docomo Home 5G :71,820円(税込)
ただし、GMOとくとくBBなどのプロバイダは端末代を実質無料に近くするキャッシュバックや割引キャンペーンを展開していますので、上記の金額をまるごと請求されることはありません。
ちなみに私の場合は、ちょうど最新機種のリリース直前のタイミングだったらしく、在庫処分のために端末代は1200円程度でした。値段があってないような世界なので、うまく特典を利用しましょう。
まとめ:安くて速くて配線スッキリなネット環境は幸せ
今回、私が主張したかったのは、ルーターやモデムの配線ゴチャゴチャ問題に悩まされているなら、ホームルーターも考えてみてもいいのでは?ということ。隠す収納を使ってもいいのですが、私のように速度や料金の面でも今よりよくなる可能性があります。
特に何年もずーーーっと同じネット回線を契約している人は、割高な料金を払っていたりもするので、ネット料金の見直しがてら、部屋をスッキリさせてみてはいかがでしょう。