2020年12月にライカM6を買いました。
M6にはずっと憧れがありました。
私の場合はライカに憧れていた、というよりもM6にずっと憧れていたといった方が正確かもしれません。この記事を2022年の1月に書いているので、およそ1年間所有していることになります。
M6が欲しかった理由
・好きなフォトグラファーにM6ユーザーが多かった
・電子式のM7より機械式のM6の方がシャッター切った感触がたまらんかった
・機械式なので、別に電池なくても撮れるし、壊れにくい
・M5はデザインがもっさりしていて好きじゃなかったし、M6の方が市場に出回っていて安かった
・ライカ買うならフィルムと決めていたので、デジタルになったM8以降が候補から外れた
という感じでした。
私が好きなM6使いの写真家は以前の記事にまとめたので、是非合わせてご覧ください。
さて、今回はこれまでM6で撮った写真を作例として紹介したいと思います。「M6いいなー。買おうかなー。」と思っている方の参考になれば、と思います。
M6で撮った写真たちを20枚ほど
私の場合、仕事としての撮影はデジタルを使うので、ライカM6は完全にプライベートの写真や、オフショット的なものばかりです。あまり画角とかを追い込まずに、撮りたいものがあったら何となく撮っているんですが、それでも何かいい感じになるなぁ、っていうのがM6。
千葉方面のとある海。
6月くらい。毎年1回は写真を撮りに行ってます。日本ぽくないというか、無国籍というか、そういう感じが好きです。
その帰り道。
工業地帯が好きなんです。
箱根に泊まった時の写真です。使っているレンズ(Nokton Classic 35mm)が結構こういう明暗差がある場所が得意なので、なんとなくいい感じに。
これも箱根。富士屋ホテルのカフェに行った時。クラシックな空間がツボでした。今後は泊まりたい。
クラシックコンサートの撮影のリハーサル。暗い場所だったので、Portra800を持っていったんだっけ。ライトの光が緑色に滲んでて綺麗。結構お気に入り。
初めてM6で人を撮った時。
ポートレートを撮った時に、ついでにM6でも撮ってみた一枚。デジタルでも撮っていましたが、結果的にライカで撮ったフィルムの方がいい感じでした(自分的には)。シャープでありつつ、柔らかいという矛盾した表現になってしまいますが、フィルムながらもディテールはきちんと残ってくれる反面、デジタルほどシャープ過ぎない絶妙な加減が好きです。
ただただ綺麗なポートレートを撮りたければ、最新のミラーレスで撮る方がいいのかも知れません。ただ、個人的にはライカM6というレンジファインダーのフィルムカメラで撮ることで生まれるものがあると感じています。
まず、カメラとしてデジタル機と比べると目立たないんですよね。なので、被写体もそこまで構えないというか、カメラへの意識が下がる気がします。加えて、ファインダーで見ている画角と、実際に写る画角はズレる(レンズの位置とファインダーの位置が違うから)ので、いい意味で余白ができます。
デジタル機やスマホに慣れていると、最初はどうしても「見ている画と撮れる画が違う」ということに不便さを感じます。それでも完全にコントロールできないことが逆にプラスに作用するという不思議。特にポートレートは構図を追い込む事がクセになってしまいますが、そこから強制的に自分を解放することで、窮屈ではない画を撮れのかなと思っています。
とあるスケボーパーク。
エモい1日でした。
横浜でプラプラ歩きながらスナップを撮った時の写真。M6とNoktonの組み合わせでは電球の光が緑がかかって出ることが多いのですが、それが好きです。
年末年始に帰省した時の写真。
Summicron 50mm F2.0(第二世代)を買った直後で初めて使ってみた時の写真。
銀座の喫茶店。喫茶店は好きでよく行ってます。このブログでも喫茶店の記事をたくさん書きたいけど、実現できてません。。。
1年ほどM6を使ってみて
M6を1年ほど使ってみた率直な感想としては、色々と不便だけど、それを補っても余る魅力がある、ってことですかね。私はカメラはデジタルから入っているので、もう、、、不便さを上げたらキリがないですよ。
レンジファインダーだから画角ずれるでしょー。
露出計のボタン電池、すぐ切れるでしょー(特に冬とか一瞬)。
純正レンズ高っかいでしょー(ライカユーザーの宿命。。。)
などなど。
それでも、「この写真好きだなー」と自分で思えるものはデジタルより撮れる気がします。慣れてくれば速くなるんでしょうけど、撮るまでの所作が多いんですよね。構えて、画角決めて、ピント合わせて、露出合わせて、、、って感じで。なので、どうしても丁寧に撮るわけです(フィルムも勿体無いし)。そのせいか、撮った時のことを覚えてる写真ばかりです。デジタルだと「あれ、こんなの撮ったっけ」っていうのが結構あるんですが、M6ではそういう写真無いなと最近気がつきました。
M6は使いながら慣れていくことで、撮れる写真の幅がどんどん広がるカメラだと思っています。所作が多い、と書きましたが、ピントや露出も目測である程度決められるようになってくるので、使いこなせばファインダーを除いてからシャッター切るまでの時間でいうと、下手すればデジタルより速くなってきます。なので、じっくり付き合っていくカメラ、っていう感じでしょうか。
撮り溜めたらまた作例を載せたいと思います!