2025年にCanonの6D Mark2という一眼レフカメラを買いました。

このミラーレス機が全盛の時代に何故またレフ機を…というのが今回のお話。
ミラーレスカメラによって速さと手軽さが追求される中で、レフ機にはないアナログな空気感と、撮影体験を与えてくれます。ミラーレスカメラから写真の世界に入った私にとっては、まるで写真を始めたばかりの頃のような新鮮さの連続でとにかく楽しい。このミラーレス全盛時代にあえてレフ機を使う仲間が増えますように…!
アナログな空気感を求めて
きっかけは単純で、好きなフォトグラファーが使ってたから。一人はSam Aliveさん。私がポートレート写真にのめり込んだきっかけとなったフォトグラファーの一人。
2016年当時の動画では、5D mark IIIを使用していた様子。ちなみに現在はミラーレス機R6 Mark III発売時にCanon アンバサダーとしても登場している。
もう一人はOmi Saki(尾身紗紀)さんというファッション・フォトグラファー。彼女もまた5Dmark IIIやmark IVを現在も使っている、といつぞやのCommercial Photo(雑誌)のインタビューで語っていた。
奇しくも大好きなフォトグラファーが皆、Canonのレフ機を使っている。これは欲しい。二人のフォトグラファーの共通しているのは、写真に漂うアナログ感。特にOmi SakiさんのWanderlustという写真集は、最初フィルムで撮ったのかと思っていたのだが、これまた5Dシリーズとのこと。
アナログ感とは相対的なもの

アナログとは相対的であり感覚的なものだ。
常々そう思う。
アナログ感を醸成する要素とは何なのか?
もっとシンプルに、私たちはどういう時にアナログ感なるものを感じるのか?
少し前にIXYなどの古いコンデジが若者の間で流行った。コンデジはスマホの登場で瞬く間に市場を失ってしまったが、当時は800万画素だ、1000万画素だと技術を競っていたし、コンデジで撮る写真は間違いなく「高精細」だった。しかし、今見るとフィルム写真と見間違うほどに粗い。だが、それが逆に令和の若者にウケたという文脈だった。
令和を生きる私たちの目は、スマホや最新ミラーレスが生成する、ノイズ一つないクリアな像に慣れきっている。それらと比較したとき、かつてのレフ機が残すわずかなノイズや階調の硬さが、相対的に「情緒」として立ち上がってくる。これがアナログ感の正体ではないか。
アナログ感のある写真を撮りたければミラーレス機にオールドレンズを付けたり、LightroomやPhotoshopでそれっぽく編集することもできる。ただ、私としては10年前のレフ機が写す、「ほどよい曖昧さ」が欲しかった。
アナログ=フィルム・ライクではない

誤解のないように書いておくと、写真においてのアナログ感はフィルムっぽさとは必ずしもイコールではないと考えている。フィルム・ライクもアナログ感の一種ではあるが、全てではない。
フィルム・ライクといえばFUJIFILMのカメラを思い浮かべる人も多い。フィルム・シミュレーションは秀逸だ。他メーカーのカメラに備わっている「ピクチャースタイル」とはレベルが違う。かくいう私もずっとFUJIFILMユーザーだ。

じゃあ、FUJIFILM機で撮った写真はアナログ感があるのか?というと、そうでもない。
私はX-T5を愛用しているが、写真としては「フィルムっぽい色味だけど、とてもクリアで高精細」という印象。ちなみにこのブログに掲載している写真はX-T5で撮ったものが多い。 個人的にはX-T5よりも6D Mark2で撮った写真の方がアナログは強いと感じる。
フジのフィルムシミュレーションはフィルムの色味を再現したものであり、フィルムのような写真を撮ることとは少し違うように思う(ただ、最近はグレイン・エフェクトなど、よりフィルムライクを志向した機能も実装されている)。
便利か不便か?ではない。レフ機は撮影体験が全く違う。

私自身はミラーレスカメラから写真の世界に入ったので、そもそもレフ機がどんなものかよく知らなかった。なので、レフ機を買おうか迷った時、自分よりも早くから写真を始めていた友人に「レフ機ってどうなの?」みたいな話を聞いた。あとは、Threadsでも先輩カメラマンたちに色々と意見をもらった。
「ミラーレスはビデオカメラ。レフ機は『写真を撮ってる』という感覚を与えてくれる」
皆の答えに共通していた部分だ。
レフ機ではファインダーを除き、肉眼に映る風景を見ながらシャッターを切る。ミラーレスでは、シャッタースピード、絞り、ISOなどの設定が反映された映像を見ながら撮影することになるので、この点が撮影体験としては大きく異なる。
言い換えると、ミラーレスは「こう写る」という結果を見ながら撮る。要するにスマホと同じ。一方、レフ機は「きっとこう写るはずだ」とイメージしながらシャッターを切るので、写真がディスプレしに表示されるまで結果が分からない。
そして、シャッターを押した時の反動。ガシャンっというミラーの駆動音。これもまた、「写真を撮っている」という感覚を与えてくれる大切な要素だ。
単純に、レフ機が便利なったのがミラーレス(あるいは、ミラーレスを不便にしたのがレフ機)というほどシンプルなものではない。レフ機を使ったからといって写真が上手くなるか?というとそんな事はない。だけど、「写真が楽しくなるか?」と問われれば、答えはYESだ。
作例 (6D Mark II)









ちなみに、5DMark IVではなく、6Dmark IIにした理由はまず金額が安いから。キタムラで50mmの安い単焦点と合計で15万円で買えた。あと、バリアングルなのも気に入っている(私は背が170cmで高身長ではないのでバリアングルがあると助かる場面が多い)。
ちなみに、今でもプロカメラマンでレフ機を使っている人は多い(というか、プロにこそ多いような印象もある)。最新のミラーレスは価格が高騰して手が出しにくいので、コストパフォーマンス面でもレフ機にいく、というのはアリかと思う。
