以前から気になっていたのが、持ち運び用のステンレスボトルに入れたコーヒーの金属味というか、ツンとする独特の酸味のようなものでした。
朝、せっかく丁寧にドリップして職場に持っていったのに、いざ飲むとどこか酸っぱい。「家で飲むのが一番だな」と諦めつつも、出先でも美味しいコーヒーが飲みたい。
今年購入した京セラのCERAMUG(セラマグ)によって、その悩みはあっけなく解消されました。「出先でも妥協せず美味しいコーヒーを飲みたい」「マイボトルでテイクアウトしても風味を損いたくない」と願うCoffee loverへ伝えたいセラマグのお話です。
「コーヒーからステンレスボトルの金属味が消えた。4,000円したけれど満足しかないCERAMUG(セラマグ)の話」

ステンレス容器のあの“酸っぱい感じ”は何なのか
そもそも、ステンレスのタンブラーやボトルで飲むと感じるあの“酸っぱさ”は何なのか。匂いなのか味なのか、あるいは気のせいなのかー。
調べてみると共通していたのは、微量の金属イオンが溶け出すことでコーヒーの風味を変えてしまうという化学的主張だった。
なぜステンレスボトルだとコーヒーの味が変わるのか?
保温ボトルの多くには「SUS304(18/8ステンレス)」という高品質な素材が使われている。水を入れる分には非常に優れた素材だが、致命的な弱点が「酸」だ。コーヒーはpH5前後の弱酸性。温かいコーヒーが長時間ステンレスに触れ続けると、酸が触媒となって表面の微細な保護膜を徐々に分解する。その結果、鉄やニッケルなどの微量な金属イオンが液体側へ溶出し、コーヒー特有の風味(クロロゲン酸などのポリフェノール類)と結合して本来の味を損なわせてしまう。
参考:https://hikesity.com/ 他
あの酸味は気のせいではなく、コーヒーとステンレス素材の構造的な相性の悪さが原因だった。微量とはいえ金属イオンが溶け出していると知れば、美味しさ以前に後味が悪く感じてしまうのも当然だ。
CERAMUG(セラマグ)を購入し、金属味は消えた

朝に頑張って淹れたコーヒーの風味が容器のせいで損なわれてしまうのでは、あまりに切ない。そう思い、コーヒーの持ち運びに適したボトルを探して辿り着いたのが京セラのCERAMUG(セラマグ)だった。シンプルなデザインと渋めの色味、持ち運びに丁度いいサイズ感で決めた。
肝心のコーヒーの風味だが、はじめて職場に持っていった日は正直感動した。例の嫌な金属味が全くない。内側がセラミックコーティングされているため、淹れたての繊細な味がそのまま維持される。真空二重構造の保温力も十分で、朝淹れたコーヒーは昼過ぎになっても温かいまま(凄い)。
正直、セラマグの微妙なところ

大きな不満はないが、あえて挙げるなら「飲み口が一体成型になっていないため、洗う手間が少し増える点」と「価格」だ。
CERAMUGは内側にセラミック加工を施しているが、飲む時に口元へステンレス地が触れるのを防ぐためか、写真の通りプラスチック製の飲み口パーツが別体になっている。洗う際にこのパーツを取り外す必要があるため、全パーツ一体型のボトルに比べると少しだけ面倒だ。

また、一般的なステンレスボトルより価格は高めとなる。
Mサイズ(300ml)で定価5,500円。ネットや量販店の実勢価格でも4,200円ほど。タンブラータイプだと6,000円となりタンブラーにしてはやや手が出しにくい。しかし、ステンレスからセラミックに変えることで「本来のコーヒー体験」を取り戻せるなら、個人的には喜んで出せる金額ではある。
コーヒーにはセラミック容器がいい

結論として、コーヒーを持ち運ぶならセラミック製の容器一択だ。
なお、セラミックコーティングのボトルやマグを展開しているのは京セラだけではない。サーモス(Thermos)にもセラクリーン等のコーティングモデルがあるし、デザイン性やカラーバリエーションを求めるならSTTOKE(ストーク)のタンブラーも強力な選択肢になる。京セラ自体も、ボトル型だけでなく蓋付きのタンブラータイプをラインナップしている。
スタバやタリーズでテイクアウトするなら、どのサイズが良いか
自分でドリップはしないけれど、出社途中にスタバ等のカフェでマイボトルにテイクアウトしたい人もいるはずだ。筆者も会社の地下にあるスタバでたまに利用している。
ただし、テイクアウトでマイボトルを使うなら容量選びに注意が必要だ。ボトルの「満水容量」ぴったりだと、蓋を閉めた際にあふれてしまうためである。
マイボトルでテイクアウトができるスタバ・タリーズのホットコーヒーの標準サイズと、各セラミックボトルの対応関係をまとめた。
| サイズ | スターバックス | タリーズ |
|---|---|---|
| Short / ショート | 240ml | 240ml |
| Tall / トール | 350ml | 350ml |
| Grande / グランデ | 470ml | 470ml |
※スタバとタリーズは基本的に同じ容量
| メーカー・モデル | 容量 | Short (240ml) | Tall (350ml) | Grande(470ml) |
|---|---|---|---|---|
| 京セラ セラマグ(ボトル)S | 180ml | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
| 京セラ セラマグ(ボトル)M | 300ml | ⚪︎ | ✖️ | ✖️ |
| 京セラ セラマグ(ボトル)L | 500ml | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
| 京セラ セラマグ(蓋付きタンブラー)350ml | 350ml | ⚪︎ | ⚪︎(ギリギリ) | ✖️ |
| 京セラ セラマグ(蓋付きタンブラー)500ml | 500ml | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
| STTOKE タンブラー Sサイズ | 236ml | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
| STTOKE タンブラー Lサイズ | 355ml | ⚪︎ | ⚪︎ | ✖️ |
| STTOKE タンブラー Gサイズ | 470ml | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎(ギリギリ) |
| STTOKE タンブラー Vサイズ | 590ml | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
コーヒー好きにはセラミック容器を推したい

どんなに豆にこだわっても、どんなに淹れ方にこだわっても、容器によって風味が損なわれては元も子もない。
職場の自販機やマシンで手軽に済ませるのも選択肢の一つだが、一日の大半を過ごすオフィスでこそ、自分が心から美味しいと思えるコーヒーをデスクに置く。その小さなこだわりが、働く時間の質を静かに高めてくれるはずだ。たかが水筒に4,000円。されど、毎日のコーヒー体験がガラリと変わる投資と考えれば、これほど満足度の高い選択はない。
